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スズメバチ対策十箇条


@ハチに刺されたらオシッコをかけるのは間違い。

「ハチに刺されたら刺されたところにオシッコ(アンモニア)をかける」ということわざがありましたが,ハチ毒にアンモニアは効果がありません。
ハチに刺されたら患部を流水につけて毒を絞り出し,抗ヒスタミン軟膏を塗って,氷などで冷やすと良いです。ご心配な方は病院へ行くことをお勧めします。

Aスズメバチに二度刺されると死ぬ人もいる。

スズメバチに二度刺されて死ぬ人は,滅多にいません。
ハチ毒もアレルギー性鼻炎や食物アレルギーなどと同じものですので,身体に抗体が出来るとハチ毒に過剰反応し,蕁麻疹や頭痛,失神などのアナフェラキシーショックを起こし,症状の重い方は死に至る場合があります。
ハチに刺されて,ハチ毒の抗体を持つ方の割合は,8%(100人に8人)くらいです。
また,30歳代未満は軽症の方が多く,30歳代以上の方は重症の方が多いようです。
抗体検査は医療機関で受けることが出来ますので,心配な方は受検をお勧めします。
自分の遠い親戚にオオスズメバチに数十ヶ所刺されてショック死した方がいますが,ショック死の場合は,刺された回数には関係ないです。

Bスズメバチに忌避剤(虫除けスプレー)は効かない。

虫除けスプレーの効果がある昆虫は,蚊やアブ,ブヨなどの血を吸う昆虫だけです。
スズメバチなどはカミカゼ特攻隊のように敵と刺しちがえる勢いで襲ってきますので,虫除けスプレーなどの忌避剤は何の効果もありません。
また,ハチが襲ってきた場合は,殺虫剤でも追い払うことは出来ません。

Cスズメバチを追い払う目的で手で払うのは逆効果。

スズメバチが自分の周りを飛び回るときに手で振り払うと刺される場合があります。
これはハチは横の動きに対して過剰に反応し,自分が攻撃されたと思い,襲ってくるのです。
自分の周りをハチが飛び回るときは,しゃがんで身を低くし,動かない方が良いと思います。
もし刺されたときは,他のハチにも刺される可能性があるので,急いでその場を離れてください。

Dスズメバチで毒針を持つのはメスだけ。

毒針は,メスバチの産卵管が変化したものです。オスバチには毒針はありません。
働きバチは全てメスバチで,オスバチは秋頃に受精の目的のためだけに生まれてきます。

Eスズメバチは黒いものに攻撃する。

攻撃モードに入ったスズメバチは動く物に対して攻撃しますが,黒い物は視力の関係か見やすいのか攻撃目標になりやすいのだと思いますが,黒にしか攻撃する訳ではありません。
一度刺されると毒液から攻撃フェロモンが出ますので,その場所に向かって興奮したハチが襲ってきます。 その時には服や髪の色は全然関係ないですね。

Fスズメバチの近くに香水をつけて行かない。

スズメバチは,振動と匂いと音に敏感に反応します。
一番反応するのは巣に対する振動ですが,香水に対しても柑橘系やフェロモン系の匂いに寄ってくる傾向があるようです。
巣があることが分かっている場合や野山を散策する時は,香水は控えた方が良いと思います。

Gスズメバチは死んでも毒針は生きている。

運良くスズメバチ(アシナガバチ)を退治し,死んだハチを片付けようとして刺される場合があります。
これはハチの意思に関係なく,筋肉の収縮運動によって体内から毒針が飛び出す仕組みになっているからです。
ハチの死骸は直接手で触らないようにしたほうが良いでしょう。
干からびて乾燥したハチは大丈夫のようですが・・・ 試したことはありません。

Hスズメバチの巣は毎年新しく作られる。

スズメバチは,毎年新しく巣を作り,秋から初冬にかけて巣を放棄します。
翌年,その巣をまた使うことはありません。アシナガバチも同様です。
ただ,巣を作られた隣にまた巣を作るということは多くあります。
きっと,その場所はスズメバチが住むのに適している場所なのでしょうね。

I全てのハチが人を刺すわけではない。

野外を飛ぶハチ類のうち,人を刺すのは一握りのハチです。
スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ・マルハナバチの4種類だけです。
ミツバチ・マルハナバチは,針に返しがついており,一刺しすると自分も死にますが,大変穏やかなので滅多なことでは人を刺しません。
また,擬態といって身体の色をスズメバチのように似せた昆虫も沢山います。

おまけ…樹液を取るスズメバチのいる木には・・・

日中,スズメバチや蝶類が幹から樹液を取っている木には,夜になると夜行性の甲虫類が来る可能性があります。クワガタムシやカブトムシなどです。


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