女王バチは,春(5月〜6月)に冬眠から目覚めると自分が巣を作る場所を探し始めます。 場所が決まると女王バチ一匹で巣作りを始めます。 最初の巣は小さくテニスボールくらいの大きさです。とても,もろいです。 巣の材質は木の皮をアゴで砕いて自分の唾液で練ったもので,ウエハースみたいな感じです。 巣には育房(ハチの巣の穴)がありますが,最初は10室くらいです。 最初の働きバチが成虫になるまで,女王バチは一匹で全ての仕事をこなします。 働きバチが生まれると,その後女王バチは産卵と子育てに集中します。 |
スズメバチは肉食(狩りバチ)です。 一般に毛虫などの幼虫,自分より小さな昆虫や動物の死骸などからタンパク質を取っています。 と言うと,そのまま自分で食べているように思われるかも知れませんが, 実は自分の巣にいるハチの幼虫へ食べ物を運んでいるだけなのです。 スズメバチは何を食べるかというと,幼虫に餌を運んだ見返りに幼虫が口から出す栄養液を 頂いています。 スズメバチやアシナガバチなど多くの狩りバチ(肉食のハチ)は,身体がくびれていますが, それは攻撃能力を上げるための進化と言われています。 その見返りとして液体しか食べられない身体になってしまいました。 タンパク質だけでなく糖分も必要です。 イチジクやブドウなどの果樹やクヌギなどの樹液,ジュースの空き缶などからも 糖分を取るスズメバチの姿が見られることがあります。 |
スズメバチにとって,人間とは餌ではありません。 かといって,外敵でもありません。 人間や熊は山で獲物が捕れないと上質のタンパク質であるスズメバチの幼虫を捕ったそうです。 そのため,ハチが人を襲うときは黒いところに向かってくると言われています。 でも,考えてみると「ハチの巣が軒下に出来た!」と連絡があった時点で,40pの大きさの ハチの巣があったりするわけですが,大きなハチの巣がそんなにすぐに出来るはずもなく, かなりの期間(多分1〜2ヶ月),その家の人達と同居してたと思われます。 もし,スズメバチが人を積極的に襲おうと思えば,チャンスはいくらでもあったわけで 裏返せば,理由がなければむやみに人を襲うことはないと言うことです。 スズメバチ(アシナガバチも)は,自分たちの巣に対して危害を加えるものがいれば なりふり構わず攻撃しますが,普段は穏やかな生活をしています。 |
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